2007年03月06日

振り返って

 2月末日に発送いたしました平成18年度「実践!著作権」イベント報告書が皆様のお手元に届いておりますようで、受領のメールを多数拝受しております。また、ブログ等でも取り上げて頂き恐縮しております。この場をお借りして、皆様には改めて御礼申し上げます。
 私が最初に学校教育と著作権について関心を持ったころは、まだ著作権そのものが一般的ではなく、音楽や映像のいわゆる業界内でのことでした。とはいっても、旧著作権法の改定にあたり、第35条に規定される範囲はどのようなものであるかという議論があったのですから、法学者等関係者には継続している問題なのではないかと思います。ただ、学校教員を含む一般市井人にこれほど身近な問題になるとは思っていなかったのではないかと思います。そのために、著作権についての教育の整備が一歩遅れてしまったのではないでしょうか。

 私どもの活動は小さな活動ですが、少しずつ前進していければと思っております。
 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(え)
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2007年01月30日

「メディアを学ぼう 著作権を考える」を見て

 先日、「実践!著作権」について紹介したNHK教育テレビ「メディアを学ぼう」が放送になりました。客観的にはどのような企画として映るのか恥ずかしくもあり、興味もありました。
 「実践!著作権」はワークショップ5日間、フェア1日間の計6日間の企画です。それを番組では20分にまとめられます。どのようにまとめるのか、企画の意図は伝わるのか不安と期待でいっぱいでした。取材はワークショップだけではなく、生徒の取材シーンも取材していますから、録画時間は相当なものだったと思います。
 番組は、この企画の意図をインタビューを交えて紹介した後、生徒が作品を制作するために、取材している様子、編集作業と平衡して著作権台帳、申請書作成など権利処理をする手順等、企画の意図を大変シンプルかつ分かりやすく表現して頂いた20分の番組に編集されていました。
 許諾を取るのに緊張して電話をかけている様子、使用許可が出てほっとした笑顔、作品の構成を真剣に検討する姿、ワークショップ期間中のことがまざまざと思い起こされます。生徒が電話している横で、「電話につかえたり、分からなかったらいつでも変わって説明するからね」といっている私、生徒の交渉の様子を見守る先生、仲間たち・・・そのときのことを思い出し、ああやはり映像のチカラというのはすごいものなんだなと思いました。
 同じように取材して映像作品を作った生徒は、取材された自分たちの番組を見てプロの編集をどう思ったのでしょうか。伝えたいことを伝えるためにシーンを厳選しそぎ落とし、適切にナレーションのフォローを入れる・・・。自分たちの活躍の記録として番組を見てほしい一方で、参加生徒たちには「人に伝える」ということの技術という視点からも番組を見てもらえればなと思いました。
 「表現したもの」=映像作品への感慨を通して、もう一度著作権について考えてくれればいいなと思います。

 再放送は、
  31日午前11:30〜11:50 NHK教育テレビ
 です。中学生、高校生が著作者として成長する姿を是非ご覧下さい。

(え)
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2007年01月01日

謹賀新年〜平成19年の抱負

新年明けましておめでとうございます。
本年も私どもの活動に宜しくご支援下さいますようお願い申し上げます。

 早いもので、18年度の著作権イベントが終了して2ヶ月が過ぎました。年末までに報告書添付用の本イベントの記録DVDも編集され、新年は心を新たに報告書に取りかかろうと思っております。
 と、同時に19年度の企画についても具体的な検討に入ります。
今回は著作権イベントの第3回目として、学校から一般社会へ対象を広げようと考えています。「よく解らないからやめておこう」「こわいからやめよう」というネガティブな判断を、「だめでもいいからやってみよう」というポジティブなアクションに変えるためには、社会全体に対しても啓蒙していく必要があると思うのです。
 この様な意図の下企画される07年イベントはこれまでの経験と知識を生かしながらも新しい課題に取り組むことになります。しかもイベントを支えてくれるコアメンバーががらりと変わり、昨年までとは異なる展開となりそうです。07年の新しいメンバーと一緒に頑張って企画を練り上げていきたいと思っています。一般市民への著作権啓蒙にご興味のある方がいらっしゃいましたら、当ブログまでご連絡下さい。
新しい年の新しい企画のために頑張っていきたいと思います。
 皆様にとりましてもこの1年が良い年となりますように…

(え)

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2006年12月26日

シンポジウム参加と研究発表

 今月はじめのCRIC主催の著作権パーティー、JASRAC主催の第3回著作権ゼミナールに続き(http://copyright-edu.sblo.jp/article/1960085.html)、12月13日(水)日本著作権教育研究会主催の「第3回著作権シンポジウム(東京会場)「教育現場における著作権問題を考える」」に参加して参りました。
 本イベントを紹介する主催者ホームページによれば、「基調講演では、東海大学法科大学院 角田政芳教授に知的財産とは何か、今何が問題か、知的財産を生み出す力を育成する知的財産教育とは何かについてお話し頂き、実例として東海大学の幼稚園から大学まで一貫した知財教育を紹介して戴きます」とあります。東海大学の知財教育といえば、今年の5月17日付読売新聞に「実践的な知財教育…東海大付属全校・幼稚園」という記事が掲載されました。実践的な著作権教育という点では「実践!著作権」とも共通しており、気になっていたところです。再び東京出張して参りました。
 多くは著作権一般のお話と、試験問題の二次利用でしたが、東海大学の知財教育のお話もあり、東海大学の著作権教育は、創造性を育む点が出発点であるとのことでした。幼稚園からの段階的教育を行う点では、前回のJASRACシンポジウムでの野間先生のお話と共通するところがありました。私どもの行っている「実践!著作権」では、著作権そして著作物利用を促す点に重きがありましたが、教育現場においては、そのような視点も重要ではないかと思います、シンポジウム終了後、少しだけですが角田先生ともお話しし、こちらの取り組みについてもお伝えしました。出発点は異なりますが、相互に参考しつつ、よりよい知財教育ができればと思います。なお、東海大学の知財教育のテキストは近々発明協会から出版されるそうです。
 また、東海大学では知財担当者をおいているそうです。この点は、「実践!著作権」での権利処理機構と共通性があるのではないかと思います。この権利処理機構については、12月16日(土)に行われた長崎での日本教育工学会研究会(コミュニケーションを重視した教育実践と情報モラル教育)で発表しておりますので、ご興味のある方は同研究会の報告書をご参考ください。
http://ship.nime.ac.jp/EduTech/files/20061216.html

 今年もあと5日となりました。これが年内最終の更新となります。みなさん、良いお年を。

(事務局S)
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2006年12月04日

東京出張してきました

今年も残すところ、あと1ヶ月。現在、事務局では、報告書を作成している真っ最中です。
そんななか、東京で開催された社団法人著作権情報センター主催の著作権パーティーに参加して参りました。
著作権パーティーは、多くの著作権関係者が集まる会です。
本実行委員会の基盤は関西ですので、普段お会いすることのできない助成いただいた私的録画補償金管理協会の方や、
協力してくださった権利者団体の方へ直接、「実践!著作権」開催のご報告を行うとともに、ご協力のお礼をして参りました。
また、著作権に関心のある方とお話するなかで、このイベントについて説明して参りました。
「実践!著作権」は、参加していただいた皆さんに、著作権について何かしらを学んでいただくことも大切ですが、
今回の取り組みに出来るだけ多くの方に関心をもっていただき、よりよい学習プランにしていくことも重要です。
お話させていただいた方には、少なからず関心をもっていただけ、大変有意義であったと思っております。

また翌日にちょうど、JASRAC主催の第3回著作権ゼミナールがありましたので、
参加して参りました。
午前中は教員向けの講座で、横浜国立大大学院国際社会科学研究科助教授大和淳先生による著作権制度の概要、
東京都北区立赤羽台西小学校主幹野間俊彦先生による著作権教育における現場の課題と実践事例、という2つの講座を拝聴しました。
大和先生は、著作権法の原則、例外というお話を中心に、野間先生は、現場教員としてどういう取り組みをしているのか、
どういうツールのがあるのか、ということをお話されました。
「実践!著作権」は、学校教育現場においては、決して採用しやすいとはいいにくい形式での著作権“利用”体験プログラムですが、
お話された内容は、学校生活で著作権意識を身につけることのできるもので、学校教育の中での体験学習というべきものでした。
午後のプログラムでは、著作権のモデル授業がありましたが、やはり講義と身構えると、教える側も教わる側も難しくなります。
身近なところから著作権とはどういうものか、体感していく必要があると感じました。

事務局では、今回の聴講もふまえつつ、報告書をまとめていきたいと考えています。
今年度の報告書は完成し次第、関係各位に送付予定ですが、関心をお持ちいただけた方には無料で送付しますので、
右側の資料請求より、ご請求いただければと思います。

(事務局S)
posted by 著作権イベント実行委員会 at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2006年04月24日

『実践!著作権PartII〜先生と学ぼう!』いよいよ活動開始!

 先週の土曜日(4月22日)に第1回の実行委員会が開催されました。非常に有意義な検討が出来たと思います。
 今年は加古川市教育委員会、神戸市教育委員会のご協力の下、いっそう充実した内容に出来るのではないかと思っています。
 また、今年は高校参加枠2校分を公募いたします。もちろん、兵庫県下の高校で加古川市教育研究所まで所定日程に通えるという大前提がありますが、それ以外は特に条件はありません。詳細は5月1日に公表予定の「募集要綱」をご覧下さい。昨年参加者の制作作品については、このブログや昨年の様子等参考にしてください。興味のある方は是非応募ください。
 また、兵庫県以外の方で興味のある方は、ワークショップへの参加は出来ませんが見学その他についてはご相談させていただきますので、スタッフまでご連絡ください。
 実行委員会での検討を踏まえて、カリキュラム、教材の開発等行っていきます。がんばります!
(え)
posted by 著作権イベント実行委員会 at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2006年04月18日

カリキュラム 作成中

 いよいよ、18年度のワークショップに向けて動き出しました。今週の土曜日(22日)には、第1回の実行委員会を開催いたします。
 ワークショップのカリキュラムを作成していると、やはり著作権というものは、単体では成り立たないなと、ひどく当たり前なことを実感します。つまり、「著作物(映画、音楽、小説など)」がなければ、著作権も「権利処理」も存在しないのです。ね、当たり前でしょう?
 しかしこの「当たり前」のおかげで、著作権教育というのは非常に理解しにくいものとなるのです。「著作物には著作権があります」ということをだけを教えるのであれば、簡単かもしれません。しかし著作権法の理念「もって文化の発展に寄与」するためには、ある著作物を利用し発展させ昇華する事が必要であり、その部分を教えることが大切です。しかしそれは同時に「他人の著作権を侵害する」行為につながることもあるということを教えなくてはなりません。
 このような抽象的概念を文章だけで理解しようとするのはやはり難しいことです。そこで私たちは実験的強制的に著作物を作成し、「著作物を利用する機会」を作り出すことで、「著作権」を体得してもらいたいと思っています。つまり、「著作権」と「権利処理」を存在させるために、「著作物」を作るのです。
 ということで、作品がないと、「著作権教育」が始まらないので、おのずと作品制作の部分のカリキュラムウェイトが重くなってしまいます。
 肝心の著作権部分をどう取り込んでいくか・・・ちょっと悩んでいます。

(え)
posted by 著作権イベント実行委員会 at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感